OBJECTIVE.
社会デザイン研究科の長有紀枝教授が公益財団法人大同生命国際文化基金の2025年度第40回「大同生命地域研究特別賞」を受賞しました。
大同生命国際文化基金は、大同生命保険相互会社(当時)の創業80周年記念事業として1985年に「国際的相互理解の促進に寄与する」ことを目的に設立されました。
大同生命地域研究賞は、「地球的規模における地域研究」に貢献した研究者を顕彰するもので、「様々な地域の人々と文化に対する理解」を目的とし、関係学界の協力を得て創設されたものです。その中で、長教授は対象地域を通じて国際親善?国際貢献を深めるうえで功労のあった研究者1名に贈られる特別賞を受賞しました。
長有紀枝教授の研究概要について
今回の受賞は、研究者と国際協力の実務者でもある長教授の「地域研究を活かした国際的な人道支援の活動」に対して贈られたものです。長教授は、国際政治学(ジェノサイド予防、人間の安全保障)を専門とする研究者であると同時に、人道支援?地雷対策に携わる実務家であり、特定の地域に特化した専門家ではないものの、地域研究の視点を重視し、武力紛争や大規模自然災害における人道支援活動に従事してきたことが評価されました。
贈呈式は7月29日(火)に大阪府の一般社団法人クラブ関西にて執り行われました。
大同生命地域研究賞は、「地球的規模における地域研究」に貢献した研究者を顕彰するもので、「様々な地域の人々と文化に対する理解」を目的とし、関係学界の協力を得て創設されたものです。その中で、長教授は対象地域を通じて国際親善?国際貢献を深めるうえで功労のあった研究者1名に贈られる特別賞を受賞しました。
長有紀枝教授の研究概要について
今回の受賞は、研究者と国際協力の実務者でもある長教授の「地域研究を活かした国際的な人道支援の活動」に対して贈られたものです。長教授は、国際政治学(ジェノサイド予防、人間の安全保障)を専門とする研究者であると同時に、人道支援?地雷対策に携わる実務家であり、特定の地域に特化した専門家ではないものの、地域研究の視点を重視し、武力紛争や大規模自然災害における人道支援活動に従事してきたことが評価されました。
贈呈式は7月29日(火)に大阪府の一般社団法人クラブ関西にて執り行われました。
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社会デザイン研究科教授
長 有紀枝
様々な地域の、紛争や大規模な自然災害に際し、災害発生後に、その地に入り、仕事をするには、その国や地域の言語、政治や経済はもちろんのこと、社会や文化、歴史や伝統への深い理解や知識が必須です。しかし、それを学ぶのは容易なことではありません。
だからこそ、その限界を強烈に意識し、災害発生後に当該地域に触れることになる、余所者の自分たちは「何も知らない、どんな知識も有してはいない」という自己認識をもつこと、そしてそのことに強烈な恐れを抱くこと、そしてそのことを忘れないことが、まっとうな人道支援活動の前提になると考えています。国際協力、人道支援、平和構築、という活動は一見、普遍的なものを追求するようですが、地域研究の積み重ねや地域の視点なしに国際、というものはないと思います。その意味で、今回の受賞を、改めて人道支援と地域研究の接点を考え、実践する機会にさせていただきたいと思います。